食農未来リーダーズVol.3 農家の想いと消費者の想いを「Crossover(架け渡す)」

食と農業を面白くすべく全国各地で活躍する若手社会人を紹介するシリーズ「食農未来リーダーズ」。

第3回目となる今回は、霞が関を飛び出し、農業の本質的な課題について真剣に議論する二宮聖也さんです。

左端から二宮さん、GOBO事務局豊島、上杉、GOBO福岡代表荒木

農家の想いと消費者の想いを「Crossover(架け渡す)」

みなさん初めまして、官民協働ネットワークCrossoverスタッフの二宮聖也です!

現在、私は農林水産省に勤務しながら、Crossoverスタッフとしてディスカッション大会やフィールドトリップなどを開催し、社会課題や公共政策分野に取り組んでいます。
こんな立場もあり、今回は強い想いをこめCrossoverで、消費者にとって身近なようで身近ではない「農業」について、一歩深く踏み込んで考えてもらう機会としてディスカッションイベントを行いました。

「食」の未来は考えるのに、「農」の未来は『他人事』でいいのか

いきなりですが、『“農業”はいったい誰のもの』でしょうか?
農産物の生産に携わる農家や農政に携わる人だけのものでしょうか?

私たちの「食」は、農家が生産した農産物から来ています。
しかし、ほとんどの方にとって日頃から農業そのものについて深く考えたり、議論することは少ないと思います。
果たして「農業の未来」には、消費者である皆さんの声は反映されているのでしょうか?

私が普段、農林水産省で抱えている問題意識は、『農業に携わる一部の人たちだけで農業のことを議論していないか?』ということです。

作る人や食べる人『みんな』で「農」の未来を考える

冒頭の問いに対する私の想いは、「農業はみんなのものである!」ということです。

だからこそ、日本の農業の何を残し、守り、そして変えていくのかについては、私たちみんなで議論するべきだと思っていました。

そこで、一人一人に農業を身近に感じてもらい、農業を自分ごと化したうえで、『日本の農業の未来について「みんなで」議論したい!』

そんな問題意識から、 Crossoverでは、昨年の12月18日に東京医科歯科大学にて異業種ディスカッション大会「みんなで考えよう!日本の農業 ~何を守り、変えていくべきか~」を開催しました!

年末の忙しい時期にも関わらず、70名を超える方が参加し、農業の経験や知識のない参加者が多数を占めるなか、それぞれが自身の価値観や経験に基づき、「日本農業の未来」について真剣に話し合いました。

冒頭、私から、皆さんのディスカッションを通じて得られる「気づき」のきっかけとなるプレゼンテーションを行い、特に以下の2点についてお話ししました。

  • 農業は、消費者、農家、そして社会や地域のために存在する「みんなのもの」。だからこそ、農業がどうあるべきかについては、みんなで考える必要があること。
  • 農業を考える視点には「合理性だけでは測れない多様な視点がある」こと。 ビジネスとしての合理化や競争化は当然必要ですが、農業について考えるということは、農業を取り巻く農村の暮らしや非農家を含む社会への影響、私たち日本人を作り上げた歴史・伝統・文化について考えることです。

新たな「気づき」と次につながる「出会い」

今回のディスカッション大会では、農家や非農家という立場の違いのみでなく、年齢、性別、価値観、先入観など、個人の内面に存在する多くの違いを認め合いながら、一人一人が等身大に日本の農業の未来について議論をすることで、新しい気付き、学び、そして共感を会場全体で生み出すことができたのではと思っています。

その結果、参加者の9割以上から、本イベントが有意義であったとの回答をいただきました!

参加者からは、「農業は単なる食料生産の手段ではなく、環境・地域・ヒト・社会・国土・文化など、多くの観点から考える必要があることも学ぶ機会になった」という消費者側の意見や、「食や農業に関する情報量や認識のギャップの存在に改めて気づき、生産者や中間業者はどのように消費者と関わるべきか再考する必要があると再認識した」という、農業界側の意見をいただきました。

今回のディスカッションで得られた気づきや問題意識をもとに、次回は農業農村の現場へのフィールドトリップを考えています。
是非、GOBOの皆さんはじめ、Crossoverと一緒に農業イベントに取り組んでくださる方を募集しています!

官民協働ネットワークCrossoverスタッフ 二宮聖也
※当日のプレゼンの様子はこちらでご覧になれます。

二宮さんありがとうございました!

二宮さんの立てた「問い」自体がこれからの農業にはすごく大切だし、引き続き議論していきたい課題だと感じました。

興味を持った方はぜひ次回のイベントにご参加くださいね!

Follow me!