食農未来リーダーズVol.4 限界集落へのIターン移住。私の選んだ第一歩!

今年の春、「限界集落への移住」という選択のもと歩みだした市田彩香さん。故郷ではない、高知の地にIターンを決断した理由とは?!

平均年齢75歳!?一念発起し限界集落での生活をスタート!

みなさん、こんにちは!

4月から高知県長岡郡大豊町にある怒田(ぬた)集落にIターン移住をした、市田 彩香(いちだ さいか)です。
京都府京都市出身、今年で26歳になります。
高知大学農学部への進学をきっかけに高知県へ移り、先日、高知大学で修士課程を修了しました。

怒田集落での新生活がはじまり、やっと1ヶ月が経った今日この頃です。

私が住んでいる怒田集落(以下:怒田)は、人口72人、平均年齢が75歳を超える限界集落です。
高知県と徳島県の県境に位置し、高いところでは標高500mを超える中山間にあります。

怒田の様子

▼参考:高知県大豊町怒田
http://www1.quolia.ne.jp/~manabu/

「1年間の農業体験」が全ての始まり

「怒田集落に住んで、何をするの?」
新生活が始まって1ヶ月。私が多くの人に聞かれたこの質問を簡単にお話しさせてください。

漠然と「食品」という分野に興味があった私は、2回生の時に、怒田の耕作放棄地を利用して「1年間の農業体験」ができる授業を履修しました。

履修していた先輩や友人の6人で「チームゆたか」を結成し、食糧生産・加工・販売という農業(6次産業)を行いました。

それ以来、「怒田で何かするのがめっちゃ楽しい!」というアバウトな気持ちで、怒田で収穫される紫豆をつかった甘納豆づくり(「ムラムラビーン’s」)や、別の集落の放棄地を借りて農業をする(「学生団体 おむすび」)などを通して、この地域に約5年間関わってきました。

▼参考:学生団体 おむすび公式HP:http://kochiomusubi.wixsite.com/omusubi

一般就職 or 移住‥。ワタシの選択は、“どっち”!?

怒田と関わる中では、「集落の将来(=存続の危機)」の話を何度も耳にしました。

「集落の存続」となれば「(若い)移住者が来てくれれば…」となるのがド定番。
「私なら怒田に住めるけどな~」なんて言いながら、「誰か移住しに来ないかな~」と他人事でした。

今思えば、自然と私の中に「移住」という選択肢があったようです。

選択肢があっても、選ぶかどうかは別のお話。就活が始まった私は、高知県の企業の内定に向けてラストパート&猛ダッシュをしていました。

最終面接目前のあの日、たまたま怒田での会合に参加した私は、何気なく「もうすぐ就活終わります!」と大宣言。
すると次の日、怒田の方から「怒田に来る選択肢はなくなった?」と、メッセージが届きました。

その瞬間、初めて「県内企業への就職」「怒田への移住」という選択肢が横並びになりました。

そこからはもう、考えて悩んで泣いての大変な2日間でした(笑)。結果、企業へ選考辞退の連絡をした私。

そうです。最後の最後に選んだのは「怒田への移住」でした。

移住ではなく、引越し?「目的」という言葉に悩んだ日々。

「怒田に住んで何するの?」
いろいろな人に聞かれた、移住の「目的」を問うこの質問。

私自身、怒田に住んでしばらくして気が付いたことですが、私の移住には、「怒田で〇〇がしたい!!」みたいな明確な目的はありません

学生の時は「なにかな~?」と笑えていたものの、答えがない自分自身に焦るし、他の「移住者」といわれる人の考えを読んだり聞いたりしても、いまいちピンとこない。

「あ。私、怒田に引っ越してきただけやわ。」

現時点で辿りついた答えは、これ。実家に戻るため引っ越した友人、就職のため引っ越した友人、怒田に住むため引っ越した私。「移住」ではなくて「引っ越し」なんです。

ただ、敢えて目的を作るなら「怒田に住み続けるチャレンジ」をしています。

「住み続けるためには、働かないと。」というわけで、私は今、地域にある仕出しスーパーで働いています(ちなみに、なんと正社員!)。
毎日、怒田だけでなく、怒田を含む地域一帯の方とも顔を合わせて、おしゃべりをして、少しずつ「市田彩香」を知ってもらっています。

そして、そのうちに地域の一員に、「怒田のさいちゃん」に、なりたいと思っています。

勤務先での様子

また、休日を使って、「怒田に関わる学生」から「学生と関わる怒田の人」になったという立場で、高知大学生とも関わり始めています

私に高尚な「目的」はまだないのかもしれません。

それでも自分の思いと決断を正解にするため、今はできることからチャレンジをしていきたいと思っています。

「目的」はなくても、でっかいでっかい「夢」はある!!!

「集落の存続」に必要な「若い移住者」(=私!)が来たからには、怒田(と、その地域)が「50年、100年後も存続してほしい」と思っています。

ただ、まだまだ怒田知識が乏しい私には、できることは限られています。

今はとりあえず、私自身が怒田での生活を1年を通してやり切ることが大前提です。
また、地域の方や大学生との関わりを継続していくことで、様々な考え方や視点を身に着けたいと思います。

将来的には、
怒田に関わる学生たちに「怒田(田舎)に住む」という選択肢を持ってもらう!

もっと、欲をいうと、
その選択肢を選ぶ「第2の市田」が誕生してほしい!

という、私のでっかいでっかい夢を持ち、長期的な視野を持って過ごしていきたいと思います。

GOBO合宿にて夢を伝えてくれた市田さんの様子

市田さん、ありがとうございました!

何かする時に「目的」は問われがちだけど、難しいことを言う前に、自分の信じた道に歩んでみる。そうすれば目的なんてついて来るものなのかもしれない、そんなことを考えさせられる怒田からのレポートでした。

GOBOも、市田さんのように各々の地域で奮闘する同世代の仲間とつながりを大切し、これからも応援し続けます。

ありがとうございました!

▼参考:市田さんのTwitterはこちら
ID:nutano_saikasan
http://twibee.com/nutano_saikasan

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